無題





「無題」

空のように きれいになれるものなら

花のように しずかになれるものなら

価なきものとして

これも 捨てよう あれも 捨てよう





「無題」


森へ入りこむと

いまさらながら

ものというものが

みいんな

そらをさし

そらをさしているのにおどろいた

詩 八木重吉 (1898〜1927)信仰詩人

「ひとすじに」より

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