食の闘いに勝つために  

      心身一如      稲毛病院健康支援科部長  佐藤 務氏

「食の闘いに勝つために」との副題が付いた新聞のコラムを見た。

バランスの良い食事と適度な運動が大事。誰もが一度は医者から聞いたことがある言葉
ではある。

患者側としてはあまりに抽象的で具体性に乏しく、何か煙に巻かれたような感覚です。

心身の代謝の要となる人の食について考えたい。

現代食には満たさなければならない3つの価値観がある。
一つはまず、食の闘いに勝つこと。
私達は私達以外の動植物を食べて生きていくしかありません。しかし、動植物は私達に
食べてもらいたい訳ではなく、その証拠に彼らは食べられたくない工夫を皆一生懸命して
います。「臭み」や「苦味」「毒素」やアレルゲンなどはその典型です。

特に食べられたくない時期があり、繁栄に関わる時期である種や卵、お乳などにアレルギーが多い事はご存知だと思います。
 ソバやナッツ、大豆、牛乳、卵などのアレルギーの存在がそれを示しています。
成熟したものはアレルギーが少なく、お互い食べられ合って生きていくというのが、食物連鎖の掟と言えます。

人間が食物連鎖の犠牲になることなく、食との闘いを制し、生きながらえて来られたのは
「加工」という武器に闘ってきたためです。加工は解毒や殺菌、保存、アレルゲンの不活性化などのメリットがあるからです。
 しかし、加工のデメリットもあります。それが、不安定な栄養素であるビタミン、ミネラル、食物繊維などを削る、壊す、溶かすなどの行為でもあります。

加工は食の闘いに勝つための人類の英知であり、調理は美味しいものを作る以前に、食との闘いに勝つための重要な手段なのです。

ところで、現代食に満たさなければいけない二つ目は、食は栄養獲得の場で過不足のない
栄養摂取が必要ということ。
3つめは、食の美味しさと安全性という精神性の追求です。
                         以上 万病息災への旅 より
                           (福島民友新聞)



なるほど・・・・・
心して調理しないといけないのですね。動植物には感謝していただきましょう❢


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