近頃の話

にわかに外の様子が何やらうるさい。

何かがかなりの近さで飛んでいる音。かなりの騒音だ。

目の前のたんぼで農薬散布してるようだ。近頃では、自分たちでやらずに

どうやら地域ごとにリモコンヘリコプターを頼んでやって貰うらしい。

農薬散布の時は何故か風がこちらに向いて来るので窓を開けてはいられない。

ものの十分ほどで終わった感じだが、時間を短縮できるのは良い事なのか、昔のように

田んぼに直に入って稲の状態を見ながら自分でやるのがいいのか

近頃の農家はサラリーマン化してる、などと言われて久しいが、それも自分の時間

を取っておくには仕方の無い事?

今日の日経に俳優の菅原文太さんが山梨県に農業生産法人を設立し、野菜などの生産

を始める。とでていました。
以下は日経より。
    日本の農業の現状をどう見るか?
    
    日本の食料自給率はわずか40%。政府は自給率をあげようとしているが、耕作
    放棄地の急拡大など課題も山積みになっている。
    過去にさかのぼって日本の農業を検証し、改善策を見つけないと、日本の農業も
    もたちゆかなくなる。

    規制緩和で企業の農業参入や規模の大きな農家が増えてます。

    かけ声は大きい時は長続きしないこともある。企業が入ってきてもいいが、
    うまくいかないからと簡単に撤退するのは困る。
    参加したからには、ちゃんとつづけなっければいけない。

    農業を自ら始めるのは何故?

    農業に新鮮な空気や血を入れないと衰退する一方だと農家は危機感を抱いて
    いる。自分が農業をやることで、若者や退職した団塊の世代なども始めて
    くれればいい。私は[人寄せパンダで]でいいと思っている。

    どのように事業を進めるの?

    耕作放棄地を借りて野菜作りを始める予定だ。
    アルバイトで生計をたてている俳優の卵達などを雇うつもりだが、農業は甘く
    ない。厳しい仕事に耐えられる人がどのくらいいるのかわからない。
    あせらずに耕作地の規模や栽培する作物などを決めたい

                      以上は菅原文太さんのインタビューより

しっかり考えていらっしゃるんだな。
75歳で農業法人を設立しようとしてるなんてすばらしい。
私たちはこの方より20歳近く若いのだからやってみようと思う。
政府や企業はこの不況とブームでアグリ事業には力を入れている感があるがお金を出して
個人では手の出せないやり方で工場生産しようと思っている様子だが、小さな個人個人の
状況に目を向けてそんな方達を救済していくようなかたちの方法はないのだろうか?
実際実家だって人出が足りなくて、74歳の兄と杖を付きながら畑に出なければいけない
姉のふたりでこの夏はすいかの生産に追われている。
それは家庭の事情もあるけれどもっと農協さんも自分たちの利益ばかりに目を向ける
のではなく、切り捨てしなくてもいいような救済方法を取ってほしい。
今まで、こんな零細企業のような農家が農協や国の農業を支えてきたんだ、という
事をわかってほしい。
農協に至っては一代商社化してるようだがそれならそれで胡座をどっかりかいた
やり方などは改めていけばいい。消費者は見ているんですから。
私たちは農家の実家を持ってるし、消費者の意見も持ってるし、両方の事情が
わかるから、どっちかと言うと農家に肩入れしてしまうかな?

私たちもこれからその農業に足を踏み入れようとしているんですから。

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