一人のアグリ

一人でアグリ事業をやろうとするとけつまづく。

しかし、時間も後ろ盾も場所もお金もなく、さま様なアグリ関係の仕事をやろうと
するとやっぱりけつまづく。

アグリなんて流行の様にいってるけど所詮はドン百姓の変わり種!

何かを生産して何かを作り出そうとしてもそこに生産者と消費者の関係を作ろうと
すると、どうしても[お金]が絡んでくる。
お金が絡んでくるとそこには様々な制約と書類の山で溢れ返る。
そして何よりも周りの理解が必要だ。
病気もそうだがなってみないとわからん!
とても理解出来ない状態なのだとすると人間は頭から其の事を排除しようとするのだろうか?
家族でさえ理解に苦しむ事がある。
まして、農業は今まで手を出した事のない分野だから、やってきた本人はいざ知らず、そんな事には興味もない家族にとってはその行動を理解するのにはとても時間と読解能力が必要かも
知れない。
アグリの仕事は際限がないのが実情だ。
それに実験してみなければ解らないし、自分だけこれで良し!と思っても他人には受け入れ
られない!という事もあるからだ。人それぞれ!という事。
例え自分の子供でもそれは同じなのだろう。
半分は[山師]のような感じなんだと思う。まあ言ってみれば[夢]を追いかける仕事!

夫は生産性の確実な仕事できっちりやればきっちり終わり、それを評価してくれればきっちり
お金になるから、それに比べると自分の仕事は理数系ではないので、はっきり計算されても
出来る、出来てる、仕事ではないにが実情だ。
はっきり言ってお金になるまでは生産性も何も見込めないし、世の中の流れで当たったら一発! みたいなようだ。
そこの所の不安定さはあるのだが、私にはそこが面白い!
一から作り上げて最後に送り出す(お客の手元まで)そこの過程が面白いんだけど
たぶん人から言わせると 「そこからじゃあなくって」なんてコマーシャルのような感じ?

私も短気なので本当は出来た製品をお客に売ってすぐお金になる方法が一番テットリ早い
かも知れないと思うが、時間を掛けてじっくり仕上げた物はかわいい!


とにかく、場所の確保。。。自宅のリフオームは金銭面で難しい
     加工生産、販売の場合は保健所の許可申請を取らなければいけないし、売れる
     物があってもまず、許可されなければ食品の場合はダメ!
     性質上それは当たり前の事(衛生面)なのだが。。。。。
     何でもまず一から、ひいては0からの出発なんだから仕方が無い!
     何かやろうとしてそこに土台のある方々とは比較にならない。
     
全部が全部そんな感じで今までやってきた様な気がする。
夫との結婚でも自分達で全部賄ったし、家を建てるにも全部借金で賄ったし。
しかし、要所、要所で親や兄弟には世話になった。
特に兄貴たちには私たちは二人とも末っ子なのでいつも何か農産物のお裾分けはいただく。
米は毎年だし、すいかは毎年だし、メロンやきゅうりは毎年だし、病気になった時は
沢山のお見舞いを頂戴したし、やっぱり、兄貴達には頭が上がらない。
みんないい人達! いい兄弟達! 会津も秋田も。
アグリの大先輩ばかりなのでかなりのいい理解者とアドバイザーになってくれている。
しかし、身近かにちゃんと理解?しているのは夫だけなのか。
その夫さえも自分の得意分野ではないのでこれ! やりたい、と言っても中々理解は難しいようだ。私だっておっとの仕事は中々理解するのは難解だからお互い様なのだろう。
理解はできないが大変さは長年苦しんできたことなのでわかる気ではいる。
朝に夕なに夜中に土曜に日曜にとお構い無しの仕事だったから。
PCが繋がっていれば何時でも何処でもの作業なのだ。
仕事しようと思えばいつでも何処でもできるから境がなくなる可能性もあったから
そこはきを付けなければいけない。

アグリは違う! そこに行かなければいけないし、材料が揃わなければできないし、
産む為には生産工程が大事なのだ。お天気次第といってもいいし、加減しだいにもなる。
まあ、共通性もあるな。
自然が相手なので心の贅沢はできる!

太陽、月、水、風、微生物、動物、全てが頼りの世界なのかもしれない。

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