台所通信

「関心事」  赤毛のアン」 展

 思いがけず『赤毛のアン』展を見る事ができました。8月22日から9月1日
まで福島市での開催でしたので半分は諦めていたのですが・・・

  「赤毛のアン」は今NHKの連続テレビ小説でも放映されている村岡花子さんの
生涯と共にまた新しいファンを得ているのではないでしょうか?
30年ほど前『赤毛のアン』の絵本のような料理本を見つけてから、今でも時々
引っぱり出して来てはそのレシピの中からお菓子を作ったり、手芸をやったりしています。元々好きな物語ではありましたがこうやって作者やその翻訳した方の生涯が
わかったりすると本と作者、翻訳者の生き方がとても良くリンクしている事が解って
私には無い向上心のある二人を羨ましく思いながら、またその生活ぶりに憧れながら
本を読んでいるのです。 

   作者モンゴメリが赤毛のアン「アン・オブ・グリン・ゲイブルス」を世に
出してからその44年後1952年(昭和27年)に村岡花子さんによって翻訳され
戦時下をくぐり抜け戦後7年後にようやく日本の子供達はその物語を読む事になる
のでした。「赤毛のアン」は数多くのシリーズがあり、漫画になりアニメになもなり
時代を超えて子供達に夢を与えてきたのでしょうね。
 少しの時間モンゴメリと花子の世界観の中に入る事が出来てとても良い空間を
過ごす事ができました。

      なんてすばらしい日でしょうね。
      こんな日に
      生きているということだけで
      しあわせじゃないこと?
      きょうは
      二度とこないんですもの
             村岡花子 訳『赤毛のアン』より



 

鮫川村」というところ

阿武隈高原の南部に位置する鮫川村は
心がほっとする
里山の原風景をとどめた村です。
野に咲く草花や山々の木々。
清流の織りなす自然美は
季節の移ろいを教えてくれます。

これは鮫川村のパンフレットの始めに書かれている文章です。
御縁があって鮫川村に視察に行く事になり、夢プロジェクトの三人と共に
8月27日にお邪魔いたしました。
人口3700人の村ながらとても活発な活動をしている所です。
「手・まめ・館」という情報発信の直売所や「すまいる」という商工会の宅配事業
の実態を学ぶべく、また夢プロの今後を探るのに良い先駆者です。

東京農大や宇都宮大学とのコラボは村の問題点を浮き彫りにして、それらを一つ一つクリ
アして現在では「手・まめ・館」では一億円を超す売上げですし、「すまいる」ではコンスタントに利用者が伸びたようです。
「すまいる」の良い所はサロンを作り、村民の憩いの場を提供して今までに無かった
コンビニと宅配機能を持っている所。何よりも生き生きと使命感を持って働いていらっしゃる事。
そして、鮫川村を全国に知らしめたのは「大豆」。
この大豆を村民に生産してもらいそれを村内で加工し、加工品を全国に発信し、
大豆を生産している農家はその全量を村に買い取ってもらえ安心して、生産する事
ができるシステムを作った事。そして雇用も生んだ事。
「自立する元気な村づくり」を目指して頑張っている自治体なのです。

「まめで達者な村づくり」として大豆の生産を奨励していますが主に村内の
高齢者の皆さんが作付けしているのだそうです。
それを「味噌」「きな粉」「豆腐」「醤油」など大豆加工品の製造・販売を行なって
いるのです。
「手・まめ・館」が生産者の後押しなら「商工会」は商業の後押しをして「すまいる」運営をしているのです。両者とも中々に難しい事も多々あるのですが何よりも「元気」と
「やる気」があるのです。羨ましい限り!一筋縄ではいかないこの村の視察旅でした。





一品!

タイ料理『豚バラブロック肉のから揚げ』(ムー トゥー(トゥ))


(材料)  豚バラ肉ブロック、ソイソース(タイの醤油),砂糖、塩少々、にんにく一かけ。

(作り方)                                      
                  豚バラ肉ブロックは調味料(ソイソース、砂糖、塩、ニンニク(すり下ろす)
に二時間ほど漬け込む。二時間ほどたったら肉を一口大に切り   
片栗粉、米粉を混ぜ合わせたものをまぶし油で揚げる。






「いのち」を養う食  佐藤初女


青森県で「森のイスキア」を開いていらっしゃる方で、苦しみを抱え
救いを求めて訪れる人達を受け入れ、食事を共にして寄り添う活動
を続けている。
幸せの食卓の為の50のメッセージ。イスキアでの活動の他、国内外
で講演やおむすび講習会などを続けている。


数年前私はNHKのカルチャースクールで佐藤初女さんの講座を受けた事が
きっかけでした。初めてお会いする初女さんはとてもゆっくりお話なさって
初めてなのに懐かしい人にあったような感覚に陥ったものでした。終わって
からも沢山並んだ人達全員に丁寧にサインをくださり、かく言う私もちゃっ
かりいただいてきたのでした。その頃は声がうまく出なくてちゃんとお話
出来なかったのが心残りではありましたが・・・・。


この本で好きな章は8、おいしく感じられる塩分が『適塩』
体にとって塩分は欠かせないもの。適度な塩を取らないと体
がだるくなってくるので、昔は塩が足りないと体がなまると
言われたものです。講習会などで塩の量を聞かれると「自分で
おいしく感じられる塩分が『適塩』なんですよ」と答える事
にしているのだそうです。

10、食材と向き合うのが料理の第一歩
料理は食材の「いのち」をいただくことなので、いい食材を
選ぶ事はとても大切。食材は安全で新鮮なものを信頼できる
お店から買う。生鮮食材は地場のものをがおすすめですね。


15、おむすびはどこでも誰にでも喜ばれる
初女さんのおむすびが注目されたのは映画『地球交響曲<
ガイアシンフォニ>第二番』に出演なさってから、とか。
初女さんのおむすびを食べて自殺を思いとどまった青年の
お話が反響を呼んだ事が始まりでした。お米の文化圏だけ
でなく、どこの国に行ってもおむすびは喜ばれるのだそう
です。
2011年10月28日 第一刷発行









     


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