台所通信 Vol.41

関心事  「体が欲しているもの」




 甲状腺癌を手術してから八年目。今年の三月には還暦になり、実は若い頃よりは
体の要求するものが違って来ている事に今更ながら気づいた次第。
 毎月購読している『mom』(モム)という雑誌の三月号に「体を根本から変える
家庭療法」という記事がありました。東城百合子さんという方に伺った自然の力で
体を癒す『家庭療法』の特集でした。食生活を昔からある伝統食に戻したり身近な
食材を使った手当を行なう事でした。
 分析的な栄養学ではなく大地が育てた自然の食べ物をいただくだけなのですが
これが今の私達には中々実践できないでいるのですね。
東城百合子さんの提唱は

  自然療法とは「病気」として現れた
  "枝葉"ではなくどう生きてきたかという
  "根"に目を向ける事。

○体を元気にする食事の仕方
「お天道様の恵みに感謝しましょう」
  太陽を照らし雨を降らせ土を潤すお天道様(自然の力)の恵みや大地が育んだ
  食べ物への感謝の心が大切。手当。手作りの『手』は心とともに動くため
  手抜きは手抜きであり、心を失う事で体の不調が起こると言われます。
  まずは手間を惜しまず、何事も手作りを心がけることが家庭療法の第一歩。

「旬の食材を積極的に取り入れましょう」
  その土地の季節に合った食べ物を取り入れる事で、体は元気になります。
  最近では一年中ほとんどの野菜が手に入るようになりましたが、季節外れの
  野菜は味や香りは勿論栄養も劣ります。
  太陽の光を浴びて育つ旬の野菜には生命力が宿り、栄養価も高いので意識的
  に取りましょう。

「酸性食品とアルカリ性食品のバランスが大切」
  現代人が好んで食べるものの多くが酸性食であり、美食化が進むにつれいつしか
  日本の伝統食に多く使われいるアルカリ食品が敬遠されるように。しかし、
  どちらか偏った食事を続けると体の不調を招く要因に。
  どちらもバランス良く取る事が大切です。

                      以上 mom 三月号 vol.287より引用





簡単クッキング

タイのお粥(カオトム)

 豚ミンチ、パクチー、ニンニク、万能葱、胡椒、塩、
 出汁はタイラーメンのスープの素で代用できます。
 できれば豚のダシの素。(無ければ中華だしでも)

○豚ミンチは最初から、ニンニクはすり潰してから。万能葱、パクチーは最後に
 そして胡椒、生姜の千切りなどを茶碗に盛りつけてから自分の好みで。ナンプラーも
 チョイ足しにすると味良くなりますね。

もう一つ(ジョーク)というお粥がありますが、これは米をすり潰して
それを煮込んだものです。もっと優しい感じのお粥になりますね。
日本でいうところの全粥っぽい?




『何かが始まるときには』

 何か新しい時や新しい事が始まる時には
期待しワクワクすると同時にどうなんだろう?という不安感もくるのが人の気持ち。先日、楽しみにしていた温泉施設のリニューアルオープンがあって、その主催者の方々は雨の影響もあって大変な思いをしているようでした。
大きな使命感とその後のちょっとしたズレはちょっとずつ大きな不安になって出てくるもので、それが自分に当てはめると体に変化が出て来た始まりだった様な気がします。
 ちょっとずつのほころびと不都合な所が出くるのですが、期待と希望が大きいと自分の許容範囲を越えてしまう時がくるのです。その時の対処の仕方が間違ってしまうと中々負のスパイラルから抜け出せない事があります。私はそんな時一旦、その事と関係のない事柄へ自分を持ち込みんで逃げるように
している。それはドライブであったりお風呂へ入るであったり、花を見に行くで
あったり美味しいものを食べるであったりするのですが。。。
 ちょっとした気持ちの入れ替えで少しだけ心も体も余裕が出来るものです。でも
それさえも出来ない時にはどうしましょう?
いつも見ている風景から目線をちょっと外して見る、という作業でも良いのだと
思います。空を見てみるのです。緑をみてみるのです。すこし、違ってきますよ!

これは今までの自分の実体験からきているものです。



『マッサンの世界』

いまNHKで放送している連続テレビ「マッサン」はとても見応えのあるドラマで
毎朝かかすことがないのですが、そのドラマさながらに我が家も異国のお嫁さんを
迎えてもうすぐ六人目の孫が誕生するはずです。
でもその当事者であるオーちゃん(嫁の通称)はどんなに心細い生活をしているだろう
と思うと申し分けない気持ちになるときがあります。
オーちゃんは家の中でタイ語を(タイ国の人です)話せるのは息子だけだし、時々電話
ではお国のお母さんやお友達とも話しているようですが、生活パターンも違うし
食べるものも違っているのですからね。まぁそんな中でも好きな食べ物は見つけて
いる様子ですが(オーちゃんは焼き芋大好き)、だから食事はなるべくオーちゃん寄りに
しています。実はタイの食事は日本人にはとても食べ易いもので、辛いものや香辛料
が食べられればとても美味しいご飯が食べられます。甘い、辛い、酸っぱい、旨いが
一体となっているタイのごはんは体にも良さそうです。
オーちゃんにも段々に日本の食事が食べられる様にちょっとずつ工夫してはいるので
すが、中々受け入れてもらえないものもあるようです。
 それぞれが折り合いを付けられるところで楽しく生活できれば良いのです。
習慣の違いを楽しんで貰えたらそこで確かにここで暮らしているという実感を
持ってもらえるのでしょう。
  バングラデシュのカマルにしても我が家は東南アジア系の人達とのかかわり合い
が多いのですが、そういえば山形の姪っ子はドバイの方と結婚されたんだった。国際
的になってきたけど、国だとか地域だとかもう関係の無い時代なのだと思います。
同じ人としてのお付き合いが大事ですね。血が流れ心を持ち考えるもの同士では
ないですか?
 生まれた国を離れてこんな遠くの所まで来てくれたオーちゃんにはホントに感謝
します。頑張れという言葉はあまり好きではないのですが、ガンバレ〜〜!って
言いたくなります。


(写真は昨年の夏に浴衣をきてもらった時のオーちゃん)





  


 

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