荏胡麻の話

「荏胡麻の話」

荏胡麻・・・学名;Perilla  frutescens  Var.frutes  cens

      シソ科の一年草。青じそとは同種の変種。地方名に「ジュウネン」
      (食べると十年長生きできる)
      古名、漢名は「荏」(え)食用または油を採るために栽培される。
      日本ではインド原産でゴマよりも古くから利用されている。

      考古学においてはエゴマをはじめとするシソ属種実の検出が縄文時代早期
      から確認されている。縄文中期の長野県荒神山遺跡で検出されている。
      
      種子は軽く炒ってからすりつぶし薬味にしたり、「エゴマ味噌」などにして
      食用とする。
      エゴマを餌に混ぜて育てた「エゴマ豚」の飼育や鶏にエゴマを混ぜたものを
      食べさせて「エゴマ卵」などもつくられている。

      エゴマ油は種子から絞った油で「荏の油」とも言われ、中世末期に菜種油が
      普及されるまでは日本で植物油と言えばエゴマ油だったようです。

      1990年後半以降エゴマ油が人体に不可欠な「必須脂肪酸」である。
      「αーリノレン酸」が他の食用油に比べ、類をみないほど豊富に含んでいる
      ことから、健康によい成分を持つことが注目され、再び市場に現れるように
      なったのです。また最近ではテレビなどで有名人がこのエゴマの効能を
      大変良く力説したお陰か異常なまでのブームになっているで、日本中から
      エゴマ油が消えているらしい。日本産より少し安い韓国産が出回っている
      様子だ。葉も利用できるが、日本では多くなく韓国料理ではサンチュなどと
      同じように「サムギョプサル」などの肉料理と一緒に食べることが多いよう
      だ。

エゴマの効能には驚くべきものがある。
学習能力を高める主成分のαーリノレン酸を食べると、体内でEPA(エイコサペンタエン)
DHA(ドコサヘキサエン酸)に変化し、このDHAは学習能力を高める働きがあるといわれています。

・癌の予防・抑制   エゴマの主成分「αーリノレン酸」はリノール酸の大量摂取による
           弊害を抑制する働きがあると言われる。

・アレルギー体質の改善  活性化の強いアレルギー炎症の化学伝達物質(メディエーター)
                                                         の代謝を抑える働きがあると言われている。

・ダイエット効果   エゴマに含まれる「ロズマリン酸」というポリフェノールがダイ
           エットに効果があるとされます。血糖値の上昇が抑えられ
           インシュリンの分泌が抑えられると言います。余った糖分が脂肪
           に変わりにくいのでダイエット効果も期待できると注目されて
           いるのです。

「ユアシス」では5年ほど前から会津産のエゴマを利用して「荏の油」の商品名で
販売していますが、ここ2年ほどは気象条件も悪く絞った油そのものの品質には何も問題はなくとも、絞る工程をお任せしている方の納得のいかない製品となってしまっているので、油にはなっていますが、市場には出せないでいるのでもっぱら自家消費している次第
です。自身でエゴマの効能を確かめているのです。実に体調も良いようです。
12年前に甲状腺がん(甲状腺はほぼ摘出)、リンパ節転移、その翌年も転移していて手術をくりかえしているので、やっぱり疲れやすく季節の変わり目は体調もすぐれないでいたものですが、ここ一年余りは少しずつですが体調も戻り、仕事にも毎日出かけられるようになりました。

エゴマのお陰かどうかはわからないのですが、毎日エゴマをパンなどに塗って食べたり、
味噌汁などスープにはエゴマ油を入れたりしているのは間違いないのです。

さて、、、、、

来年こそは良い状態のエゴマになると良いのですが❢


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