体に良いものは野山に  台所通信 ②

「体に良いものは野山に有り」 そんなタイトルで「現代農業」に

載っていたのは2006年7月の事。

「薬草のお陰で難病克服」 杜 性次さんという方の事でした。

千々の花 競うがごとく 咲く園に 

八十路をともに夢追いて生く

これは奥様が残された歌だそうで、このときご本人は92歳。
この歌のおかげで共に懸命に追ってきた夢の実現こそ、これからの生きる道であり、
亡き奥様への供養でもあると思い直したと、仰る。

これからの「第三の人生」、全精力を夢の実現に傾注しようと決意したという事でした。

夢とは
世の中のためになり、多くの人々の植物への興味を喚起するような植物園の造成。
植物は自分自身の苦しい闘病生活から解放してくれた。      (写真は馬ぶどう)

薬草を調べに山へいきく。それなんですね。つまり、歩く事。
一日三万歩歩けばまず病気は治ります。
一生懸命歩いて約5時間。ゆったり歩くと約8時間。
四国八十八ヶ所巡りすると病気が治るのは、歩くからです。

「体にいいもの野山に有り」は歩くこと自体も含んでいるんですね。

① アザミ キク科の植物 健康万能薬
   体を元気にしてくれる。
   トゲトゲが痛いので、軍手を二枚はめてアザミを持ち、葉を火の上にかざしトゲだ
   を燃やす。

   しんなりするまで軍手のまま揉む。

   刻んでしょうゆ、かつお節でどうぞ。

② ドクダミ 青春が蘇る秘薬
   別名「十薬」と呼ばれるくらいですからいろんな効果があります。
   絞ったり生で食べたりすると、抗菌・消炎作用。
   でも、乾燥させると解毒になります。
   絞り汁を発酵させてお酒にすると、「元気の素」秘薬になってしまいます。
   しかもりんご酒かと思うような味と香り。

③ ハコベ  炎症を抑える
   おひたしにしたり、湯がいて胡麻味噌などで和えると美味しい。
   一週間も食べると炎症体質の人もよくなる。特に歯槽膿漏の人は
   ハコベ塩を作って歯磨きしてください。
   ハコベ塩  ハコベの汁を絞って塩に混ぜてドロドロにします。天日乾燥して
         カラカラになったら、またハコベ汁でドロドロにして乾かす・・・
         というのを数回繰り返して薄緑色の塩になったらOK。
   おできとか湿疹とかで腫れているところを塗ってラップしておくのもいいです。
④  アケビ  おしっこをだす
    アケビやムベは新芽もツルも果実も利尿作用があります。
    神経痛・リュウマチ・関節炎などはおしっこをどんどん出せば治るから
    水をたくさん飲んでサウナでも行って、さらにアケビでも食べたらいい。
    ツルはフジと同じようにお茶にすればいいし、果実は安い酒にいれておくと
    高級酒に早変わり。

⑤  クコ  不老長寿
    これは長生きの基本植物。お茶やあの赤い実は焼酎漬け。

⑥  梅  タネの中身は万病に効く
    薬効のかたまり。
    青梅はそのままだと毒。塩漬けとかに加工すれば解毒できる。
    梅干しとか梅肉エキスも抗菌・整腸作用がある。
    梅干しのタネを割ると中に「仁」があり、それを一日10個食べると
    身体がものすごく活性化します。どんな病気もなおっちゃうくらい。
    割るのが面倒ならそのまま丸呑み。便秘解消。タネの殻は水溶性繊維だから便を
    作る働きもするので便秘解消になる。
               以上 「体に良いものは野山に有り」(現代農業) より

コメント