「台所通信」Vol.51

  2019年5月6日の新聞に「未踏の老いを生きる」題した社会学者の
春日キスヨさんのコラムを見つけた。
86歳のプロスキーヤー、三浦雄一郎さんが南米最高峰の山を目指したが、結果的には
登頂断念となったが、三浦さんが大事にするのは「目標を持つ生き方」。そのことが体力・気力の衰えを防ぐという。しかし遠大な目標を持たなければいけない。という訳では
ない。90代以上の元気長寿の聞き取りで学んだ事は「日課」を続けることの大事さ。
もうすぐ100歳という二人の女性の日常は、午前8時に起床。洗顔後仏壇にお参り。
花の水やり、化粧。朝食後は体調が良ければ9時ころから週三回はゲートボール。昼前に帰宅。昼食。昼寝はせずに午後五時半から夕食。片付け、入浴、就寝。なんの変哲もない一日だが、100歳で「毎日の食事作り」「毎日のお化粧」「週3回のゲートボール」
  年だからと子世代に頼る事なく、暮らしの中で出来ることは引き受け、それを日課として時間通りにこなしていく。この生き方こそ、気力・体力の基ではないか。

日課とは自分と交わす約束、人や花などと交わす約束である。
その約束を果たすことが今日の自信を支え、明日もやり遂げたいという「目標」に
なるのではないか。

なるほど❢
何気ない日常を淡々とこなしていけるか?
朝起きられた。今日も生きている。トイレに行き、電気ポットのスイッチを入れコーヒーを飲む支度。その間に着替え。コーヒーを飲みながらパソコンをを開く。
朝イチでやっている爽やかな景色と音楽を聴きながらの作業。そのうち明るくなってくる。庭に出て植物達のご機嫌を伺い、雑草を取り、水をやり、朝ごはんと弁当を作り・・・・・この一連の動作が毎日できるかどうかを確かめる事こそが、気力・体力の
基となっているのかもしれない❢

コメント