台所通信 Vol52

薬膳コーディネーターの資格を取ってから、(取る前からですが)
以前から興味ある「野草」に目がいくようになりました。

雑草と呼ばれるものの多くは繁殖力も強く、厄介者と言われるものですが
その効能はとても身体には効く要素が多いようです。
でも特別なものではなく、そこいらじゅうにあるもの、、、、、

昔からドクダミではお茶にしたり、化粧品にしたり、チンキにしたりと春になると摘んではこしらえてきました。化粧水は特に買ったこともなく(若い時はちょっと高めの名のあるものを買っていましたが)毎年必要な分だけ作って使っています。
お茶は葉っぱをカラッカラに乾燥させておいて乾燥剤をいれて密閉容器とかに入れておきます。ドクダミチンキは痒みに効きます。これは姉に教えてもらいました。

ヨモギは皆さんご存知のように草餅の材料などになりますね。その他パンケーキや混ぜご飯。お浸しやおかか添え等。

庭に生えている沢山の雑草、野草でこんなに豊かな日常が送れるのです。

「ツユクサ」・・・飾っても、食べても体元気に。
朝開き、昼過ぎにはしぼんでしまいますが、6月〜9月に次々と咲き続けます。
薬効としては、(利尿、腎臓病、リューマチ、など)
乾燥させた全草を一日10グラムを水300mlで煎じ、3回に分けて飲む。
(心臓病、動脈硬化に)・・・一日2回に分けて飲む。
(解熱)・・・乾燥させた全草を1回量5gを水200mlで煎じ、一日3回を限度に飲む。
生葉は虫刺され、口内炎に青汁を患部に塗る。

「アザミ」はそのトゲトゲした姿からは想像もできない美味しさ。
花はなるべく開いていないものが柔らかい。
新芽や若葉、茎はゆでて水にさらし、アクを抜いてから料理します。
花と葉の天ぷら。アザミのくるみ豆腐和え。アザミのサラダ・・・柔らかい生葉をチョイスする。
薬効としては、茎葉は生理不順、子宮筋腫、瘀血に(乾燥させた茎葉を一日あたり20gを水600mlで煎じ、食前に飲む)
生葉は乳腺炎につぶした葉液で冷湿布(脱脂綿につけてふく)
生根は外耳炎、やけど、虫刺されにすりおろして液を患部にぬる。

「アカザ」は昔は野菜、今雑草。おいしいうえに栄養満点。
美味しいうえに栄養満点のアカザの葉はビタミン類も豊富に含んでいるそうです。
その栄養価の高さから江戸時代には野菜として畑に栽培されていたという
とても由緒正しき雑草❢
薬効は葉は高血圧、中風、ぜんそく、利尿など。乾燥させた葉を一日あたり20gを水500mlで煎じ食前に飲む。
生葉は動脈硬化に若葉の青汁を飲む。切り傷、虫刺されに絞り汁を患部に塗る。
歯痛に生葉を噛む。
花は二日酔いに8月〜9月の若い花を数日日干しして、煎じて飲む。
アカザの仲間のシロザはアカザより葉が小さく葉肉は厚いですが、味は同じなので
美味しく食べられます。それが種子になるとこの実も食べられます。
写真はツユクサ

コメント