山椒について

この時期の山椒(1月)
 
12月・1月・・・この時期の山椒は全て落葉します。(写真は5月)
来年の萌芽までにカイガラムシやその他の害虫の卵などを落としておきます。
寒くなるようなら根が凍りつかないように敷き藁を敷いて、放射冷却による
凍結を防いでおきます。来年萌芽する前に有機肥料をしっかり施しておく事。

3月下旬芽が動き始めます。

4月中旬・・・花が咲き始めます。
真ん中に雌しべ一本伸びています。ここに雄しべの花粉が付き
実が大きくなるのです。雌花は2〜4個まとまっていて、一房
は50〜100粒位になります。・・・(ブドウ山椒の場合)

花の付いていない枝は物凄いスピードで伸びます。山椒は樹体内水分の蒸散が
激しいので成長スピードが早すぎ、暑い日には萎えてしまう事もあります。

5月下旬・・・大きな実がなります。
(中の実は透明〜白で柔らかい)
この時期に収穫する実は佃煮に最適❣

5月下旬〜6月上旬・・・枝の伸長は止まる。
実の付いていない枝は60センチくらい伸びる

最先端の葉がYの字になっていると「止め葉」
言って樹の成長具合を見る目安にするのです。あ
まりいつまでも枝が伸びる様なら、窒素が効きす
ぎているのかもしれないので、肥料のあげかたに
は注意が必要ですね。

7月中旬・・・実が充実してくる。中の種は黒く硬く
なっている。この時期に収穫した果実は乾燥させて
「粉山椒」にする。

この頃かr山椒に付く害虫対策をしなければいけない。
ナミアゲハの幼虫は放おっておくと小さな樹なら丸坊主
にされます。この他アブラムシ類、カミキリムシ類、カ
イガラムシ類などが発生するので要注意は必要です。


9月上旬・・・果実は緑から赤色に変わりつつある
この時期の果実は和漢薬の原料などになります。
(こちら西郷村では山椒熟実として直売所に出荷します)

9月すぎると果実は朱色。日当たりの良い場所から着色が始まります。
この時期になると種皮は割れ、中から黒い種子が見えるようになります
ここまで成熟が進むと香りや辛味が揮発してしまい弱くなってしまう。


段々に種皮は茶色になり種子は全て露出し、このまま置いておくと
風に吹かれて種は落ちてしまいます。鳩も果実種子を食べるそうです。

コメント